「肥後六花」という言葉を聞いたことはありますか?

熊本県民である私も、実はこの言葉を知ったのは最近のことです。

熊本には、昔から大切に育てられてきた独特の園芸植物があり、それらを「肥後六花(ひごろっか)」と呼んでいます。

肥後六花には、

  • 肥後椿
  • 肥後芍薬
  • 肥後花菖蒲
  • 肥後朝顔
  • 肥後菊
  • 肥後山茶花

の6種類があります。

六花には、花の種類が違っても共通する特徴があります。

その一つが「一重咲き」であること。

一重咲きとは、花びらが重なり合わず、一列に咲いている花のことです。

そして、花の中央にある「花芯」が整っていて美しいこと、清らかで落ち着いた色合いであることも、肥後六花の特徴とされています。

華やかさを競うというよりも、花そのものの美しさを大切にしているところに、肥後六花ならではの魅力を感じます。

今回は、そんな肥後六花の中から「肥後菊」をご紹介します。

以前、肥後菊の展示を訪れた際に撮影した写真がありますので、そちらもご紹介していきたいと思います。

肥後菊を実際に見てみました

肥後菊は、例年11月から12月頃になると、熊本市内でも展示を見ることができます。

実際に展示を訪れてみると、同じ「菊」でも、普段私たちが目にする菊とは少し違った雰囲気を感じるかもしれません。

私が最初に感じたのは、鉢ごとに整えられた菊を見るのが初めてだったこともあり、普段馴染みのある菊とは少し違うなということでした。

菊は切り花として、これまでにも何度も見たことがあります。

ですが、こうして鉢ごと育てられた姿をじっくりと鑑賞してみると、いつも見ている菊とはまた違った美しさがあることに気づきました。

一輪の花だけを見るのではなく、鉢全体を眺めながら花の姿を楽しむことで、菊そのものの美しさを改めて感じることができました。

熊本に、このような伝統的な園芸文化があることを、私自身も知ってから興味を持つようになりました。

普段何気なく目にしている花にも、その土地ならではの歴史や文化があるのだと思うと、少し見方が変わりますね。

肥後菊の展示を見るには

肥後菊の展示は、熊本市内のさまざまな場所で行われています。

これまでには、熊本城や加藤神社、桜の馬場 城彩苑などで展示が行われています。

ただし、展示場所や開催時期はその年によって変わる場合がありますので、実際に見に行かれる際には、最新の情報を確認してから訪れることをおすすめします。

熊本を訪れる機会があれば、観光地だけでなく、こうした熊本ならではの園芸文化にも目を向けてみてはいかがでしょうか。

「肥後六花」という名前を知るだけでも、熊本のことをまた一つ深く知るきっかけになるかもしれません。